1994年/米
原題:Vanya on 42nd Street
製作:フレッド・バーナー
監督:ルイ・マル
脚本:デビッド・マメット
原作:アントン・チェーホフ
撮影:デクラン・クイン
美術:ユージーン・リー
音楽:ジョシュア・レッドマン
出演:ウォーレス・ショーン(ワーニャ)/ジュリアン・ムーア(エレーナ)/ブルック・スミス(ソーニャ)/ラリー・パイン(アストロフ医師)/ジョージ・ゲインズ(セラリアコフ教授)/リン・コーエン(ママン)/フィービー・ブランド(ナニー)/ジェリー・メイヤー(ワッフル)/アンドレ・グレゴリー(本人)/マドハール・ジャフリー(ミセス・チャオ)
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チェーホフの『ワーニャ伯父さん』の舞台が、映画になっている。
エンドロールに、
1989年 A・グレゴリーは俳優を集め、廃館となった42丁目のビクトリー劇場で上演未定のまま、断続的に稽古を敢行。これを、1994年、L・マルが映画化
(撮影場所は、ニューヨーク42丁目のニュー・アムステルダム劇場)
とあった。
ルイ・マルの遺作らしい。
図らずも、遺言ともとれる言葉が込められているように感じた。
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寡聞にして、原作を読んだことがない。
良かった点もあり、不満な点もあるが、それが原作によるものか、舞台によるものか、映画だからなのかは分からない。
1幕目は、「ん?何?もしかして退屈な話なの?」って感じだったが、2幕目後半辺りから、かなり引き込まれた。
1幕目がそんな状態だったせいか、結果、設定を全部把握出来たのは、ラストシーン近く…(^^;)。
ラストシーンでの、ソーニャの台詞とか、興味深いものがあった。
宗教的なものもあるのかも知れない。
私は、彼等の様に生きることは出来ないが、学ぶことは多い。
環境や考えは違っても、各々が各々の人生を生きている点は、同じだと思う。